結婚後4年間、フルタイムで仕事もしながらも妊活を行い、人工授精にも挑戦していたRさん。

 それでもなかなか子どもを授からず、生理が来る度に落ち込み、自分のお腹を叩いたりしていた時も。今想うと、”その時は被害者意識みたいなものが自分の中にすごくあった”と語る。

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 夫婦の年齢、経済的な面、夫婦で人生を楽しむ時間も大切だと感じていたことなどから、“不妊治療をダラダラしたくない”と、仕事も控えて“体外受精を最高3回までしよう”と決めたという。ゴールを決めた訳を聞くと、「その方がゴールを達成したときの満足感や達成感が持てるから。結果がどっちであれ自分たちのやれることはやったんだよって他人にも堂々と言えるし。」と。子どもがいなくても自分たち夫婦は楽しく笑って生きていけると思っていたし、いないなら里親制度を使うのか?それも真剣に考えて、新たな場所で治療を再開することに。

 

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 自己注射をするのは怖いしメンタルはとても不安定ながら、そのゴールを決めていたからこそ、「先が見える分、気持ちが楽だった。」とRさんは言う。夫には精液採取以外、何かしてもらうということはないが、それでも「ありがとうな」「頑張っとるな」「自分何もできんけど、ごめんやで」という言葉などから、自分の頑張りを見てくれているんだなと感じられたのは嬉しかったとのこと。

 

インタビューの間、Rさんからは

「自分の気持ちが大事。自分が楽な方を選んで。自分の選択を肯定してあげて。不妊治療は全然恥ずかしいことでもないし、夫婦で決めたからやったというだけ。」と、とても印象的で勇気づけられる言葉を伺った。

 

♢インタビューを終えて♢

Rさん、今回はこのインタビュー記事では足りないくらいの、心が熱くなる、いや軽くもなる貴重なお話をありがとうございました。日々色んなことがあるけど、でも一番大事なのって自分を下げることでも上げることでもなく、これで良かったんだよ、自分で自分を傷つけなくて良いじゃん、っていう言葉に、私自身とても安心させられました。Rさん、本当にありがとうございました!